ツキノオト

都市で暮らしていると山や川といった自然がとても遠く、とても恋しく感じることが多々あります。
そんなときに空を見上げると「私にも太陽や月や風は等しく与えられている」と感じます。
都会や田舎のどこにいても、自然とともに調和して生きていきたい。人と自然が共存していける暮らしを作りたい。それがツキノオトの家づくりです。

ふつうの日本の家

奇をてらったデザインや周辺から突出するような住宅に、私は全く興味がありません。
周りの景色に馴染み、人々の暮らしや文化からおのずと導かれるデザインが優れたデザインだと考えます。
家は個人資産であるだけでなく、町からも長く愛され住み継がれる社会資産であるべきです。
日本の風土で育まれた民家や民具のように、何気なく町並みに溶け込んでいる、そんな住まいづくりを目指しています。

日本の自然とともに

自然とともに生きていくために、素材もできる限り自然で伝統的な材料を使い、山の育成と国産材の利用につながる家づくりに取り組んでいます。
化学製品や工業化住宅とは違い、木や自然素材は手入れをすれば経年変化が美しく味わいが増します。
機械設備や化石燃料に頼った人工的な生活ではなく、風土に学んだ本当の気持ちよい住まいを追求します。

長寿命住宅とは大切にしたい家

省エネやエコ、住宅の長寿命化が叫ばれて久しいですが、本当の長寿命住宅とは長く愛される家です。
耐久性・耐震性といったハードの長寿命化はもちろん、住まい手も作り手も家に愛着を持って家を世話していける暮らしづくりが重要です。
そのためにも、住まい手と作り手が互いに納得のいくまでコミュニケーションを図り、ひとつのチームとして一緒に家づくりに関わることが大切だと考えます。