中瀬古工務店のモデルハウス「日美の家」のキッチンについて

 

こちらはモデルハウスとして1年程度オープンしたあと、中瀬古さんのご自邸になる家です。

 

実際に暮らす家なので、水廻りも見た目だけでなく実用性を重んじて設計しています。

 

キッチンは特に、使い勝手については奥さんの意見をいろいろと伺いながら、見た目のデザインは中瀬古さんの希望もお聞きして設計しました。

 

施工はおなじみのogumaさんに今回もお願いし、現場で再打合せをして詳細をつめました。

 

 

キッチンの動線やプランや材料は、私には譲れない大切なポイントがいくつもあります。

 

  ・玄関~パントリー~冷蔵庫~キッチン~洗面~洗濯への動線がスムーズであること。

 

  ・キッチンからLDへの動線もできるかぎり2wayにして遠回りしないで済むこと。

 

  ・キッチンにいながら家全体や家族の様子がよくわかること。

 

  ・キッチンから庭やテレビも見えること。

 

  ・自然光でも十分に明るく、窓から風も抜けること。

 

  ・たくさんの雑多なものが適切なところに収納できて、取り出しやすく仕舞いやすく、

   かつ1歩から数歩で手が届くこと。

 

  ・ゴミ箱や雑巾など、見せたくないものが隠せる場所を用意しておくこと。

 

  ・住まい手の好みにあわせ、見せる収納と隠す収納を使い分けること。

 

  ・床にゴミが落ちやすく汚れやすいので、床材はよく打合せし調整を重ねること。

   (掃除しやすく、かつ足触りもよく、冬は温かく、夏はべたつかない素材)

 

  ・水がかかるところ・湿気るところには、ベニヤや突板を使わないこと。

   (引出しも水がかり部は無垢板にしないと、接着した面材はめくれるか膨れる)

 

  ・シンク用カウンターは無垢板を避け、ステンレス・人工大理石などの

   水に強いメンテしやすい素材とすること。

 

 

「日美の家」の場合は、これらに加え、

 

  ・冷蔵庫が目立たず、キッチン・ダイニング・パントリーのそれぞれから

   アクセスしやすい場所にする。

 

  ・キッチンと薪ストーブを近くにして、調理にもストーブを使えるようにする。

 

などもこだわっています。

 

 

収納については、住まい手の生活の仕方を聞き取りながら、その方に応じて詳しく場所を決めていきます。

 

   家電の置き場所、炊飯器のスライド収納をつけたいか、

 

   根菜類・フルーツ・パン・菓子・乾物の置場所、

 

   ポットとお茶やコーヒーなど飲み物とカップの置き場、

 

   カトラリー・調味料の場所、お酒やワインの置き場

 

   飲み薬や筆記具の場所、料理本やメモ・書類のコーナー、タブレット置き場、

 

   ゴミの捨て方・分別方法・ルート・ストック場所、

 

   洗った牛乳パック・ペットボトル・ふきん・まな板をどこに干すか、

 

   大鍋・ホットプレート・ウォーターサーバー・脚立など大きな物の場所…

 

おそらく家事をしない方には興味をそそられない細々としたことが、実際の生活の中ではとても大切なことになります。

 

お気に入りのキッチンを作るために、ひとつひとつ想定して考えていきましょう。

 

 

「日美の家」では、床材はリノリウムにして床暖房も入れています。

 

(※床板は無垢フローリングでもいいですが、床暖房を入れると隙間ができます。

私の家では隙間に細かいゴミが挟まって掃除がしにくいので、「日美の家」ではリノリウムをお勧めしました。)

 

下段収納の引き出しはタモとナラの無垢板で、上部のみ深い色味のウォールナットにしてアクセントにしています。

 

カウンタートップはステンレスのバイブレーション仕上げで、2つシンクがあります。

 

アイランド側にメインのシンクを設け、洗い物はこちらで。

 

IHヒーターがある背面カウンターにサブシンクも設けて、野菜やお米を洗ったり、調理用の給水はこちらを使います。

 

こうすると調理に使った水が床に落ちることもありませんし、何人かでキッチンに立つときに2ヶ所シンクと給水があるととても便利です。

 

壁のタイルは中瀬古さんご夫婦が選ばれた平田タイルのタロス。

 

クラフト感のあるタイルで、シックながら温かみがあります。

 

吊り戸棚にはダウンライトも設置し、雰囲気のあるキッチンになりました。

 

 

 

 

 

 

 

2020年05月10日    

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