今日は一日、岐阜の多治見・笠原・土岐へタイル見学ツアーに行ってきました!
藤森さんのモザイクタイルミュージアムを見たあとに、2つのタイル工場を訪問。
タイル工場での丁寧なものづくりを見て、しみじみと深い感動を得た日になりました。
工場の1件目は、丸仙さんの寿山窯。
昔ながらの土練機による湿式タイルを押し出し成形で作られています。
想像よりも手作りの工程が多く、工場というよりは焼き物の工房に近いイメージで、タイルも作れば手作りの食器や花器も作る。
地元で採れる土にもこだわり、クラフトや工芸作品を作るようにタイルも職人さんがこだわって丁寧に作られている工場でした。
その姿勢になぜかじーんと感じ入り、ここのタイルは工業製品ではなく、焼き物として一枚一枚に愛情が沸くような思いがしました。
あの素敵な器もいつか買わせてもらいたいなぁ〜♡
工場の2件目は、杉浦製陶さん。
こちらは乾式プレス成形で、機械化が進んで多種のタイルをたくさん作るラインと、少量で特殊な特注タイルを作るラインとの両方があり、より多様な要求に応える物作りを進めておられました。
小さなモザイクタイルを私たちは気軽にネットで注文したりするのですが、あのモザイクをシートに貼り付けているのは全て、近所の内職のおばあちゃん達による手作業だと聞いて驚愕!
カラフルな混色のモザイクを指定した時はそのおばあちゃんのセンスが光るようで、人によって散りばめ方も少し差があったりするそうです。
そして冠婚葬祭などでおばあちゃん達が忙しい時は「今日明日はできん」という時もあり、納期がタイトだと困るとのこと。
そんな話を聞くと、納期に余裕を持って頼もうね〜と心から思います。
杉浦さんは釉薬のブレンドもこだわってられて、その微妙な調合の話も面白く、日本人の細やかな気質が高品質のタイルを生み出し、海外では高級品と見なされ重宝されているという話も伺いました。
作っている工程を知り、作っている人を知ると、とたんにタイルを見る目が変わり、血の通ったものに思えます。
いつかこの風合いあるタイルを使ったり、お施主さんと一緒に工場を訪ねたりしたいものです。
お誘いくださった三澤文子さんと、一日中アテンドくださった多治見の坂崎有祐さんに感謝申し上げます!
2019年04月18日
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