今年から再開されたMOKスクール。
木の住まいや建築の勉強会なんですが、参加すると「やっぱ良い場だな~!」って思いました。
なんか元気になったし、血湧き肉おどるお話でした。
お話から私の受け取ったことを、(私のフィルターを通してですが)書き留めておきます。
たぶん、大切なこと。
こういう住宅の勉強会に行ってよく感じるのが、「なんでみんなモノの話ばかりするんだろう??」ってことだったのです。
家に住む「人」のことを忘れてないかい?って思ったり。
今回は、「人」を主役にしたお話が多くて、「動物」としての人間、「自然」の一部としての人間が、どう暮らして、どう感じて、どう関わって、どう生きていくのか、みたいな話が芯にあったように感じ、すごく嬉しく大笑いして聞いてました。
上っ面の話でなく、大切な根本のお話だと受け取りました。
AI搭載ロボットが暮らしているわけじゃない。
なんかおかしくないかい?って。
窓辺に腰掛けて、朝は小鳥が、夕方はひぐらしが鳴いてるのがなんかいいな、とか。
家は「モノ」でも「機械」でもなくて、「人」が暮らす場なんだから、なんでもかんでも均一化して数値化して語るのではなく、もう少し緩やかにあいまいな部分があっていいし、強弱やゆらぎがあってもいい。
感じ方もいろいろなんだから、十人十色、ケースバイケース、住んでる「人」に応じて、住んでる「人」が工夫できることがもっとあっていい。
大切なのは、住む人と設計する人の「個々に感じる力」と「共感する力」なのではないか?とか。
「人」も「環境」も「地域」もそれぞれで違うのだから。
数値化も大切。目に見えるものも大切。
でも数値化できないものや、目に見えないものももっと大切やなと。
堀部さんも仰ってたけど、今の住宅において「視覚」だけを重視しすぎてると思います。
だから「フェイク」の材料がまかり通る。
私もビニルクロスやシート張りなど新建材ばかりの空間に長くいると、耐えがたい気分になります。
もっと五感を大切にした方がいい。
聴覚・嗅覚・味覚・触覚。
見る、だけじゃなく、聴く・匂う・味わう・触る。
特に「木」や「素材」や「家」や「空間」は、見るだけじゃなくて、触れて匂って感じないと分からない。
この五感で感じとる体験が、今の日本人には圧倒的に少ないと思います。
別に仕事とは関係なく、木や自然素材や、ほんものの材料で作られた空間に少しでも触れてもらう機会を作らないといけないんでしょうね。
instagramやネットで情報を集める人が多いけど、見た目だけ、写真だけで、家や空間を考えるのは、、、それは本当に残念なことです。
そんなことしたら、心から満足する気持ちいい家にはならないと思う。
まずは身の回りからフェイクのものを減らしていこう。
木目調のシートやら、レンガ柄のクロスやら、ビニールの造花やら。
それで多くの人に本当の素材に触れてほしい。
木の香りを嗅いでみてほしい。
無垢の木に触ってみたいな~って人は言うてください。
本物の素材でできたカフェや宿に行くだけでも、すごく良い時間が過ごせると思うし、特に子供たちには少しでも、本物に触れる体験を、体感をしてほしいな…と思っています。
コメントを残す