今日はお友達の設計事務所、VANS主催のコーポラティブハウス説明会に出席させていただきました~!
VANSの所長・木村くんは、大学時代の同級生なのですが、その説明会に、私の小学校の同級生のOちゃんと一緒に行ってきました。
フェイスブックで再会したOちゃんのおうちを考えていく、一つの道がコー
ポラティブハウスへの参加です。
小さい家でいいから大阪市内の都市生活希望で、かつ費用を抑えて自由設計&自然素材の家づくりを目指すOちゃんの場合、
①狭小土地を探し、9坪ハウスぐらいの極小住宅を建築する。
②中古マンションを購入し、木の家リノベーションをする。
③コーポラティブハウス建設に参加し、Oちゃんの住戸を自由に設計する。
などさまざまな案が考えられます。
今日はまずそのうちの③へのアプローチ。
コーポラティブハウスとは、、、!?

一般的な集合住宅は建物ができあがってから入居者を募集するのですが、
コーポラティブハウスの場合、逆に先に入居者を集め、その話し合いによって一緒に集合住宅を造っていくわけです。
実は、私の大学時代の卒業研究テーマは、「コーポラティブハウスのコミュニティ形成について」というお題でした。
もともと、住まい方や住まい手主体の家づくりというものに興味があったんですよね~~。
都心部のコーポラティブハウスは、土地価格が高いために、
鉄筋コンクリート造の中高層マンションになるケースがほとんどです。
しかし、住棟全体は住民主体で話し合いで合意形成し、
住戸は個別に自由に設計していけるために、
その自由さ、ユニークさは、一般のマンションとは大きく異なります。
「自分のおうちはまるで木のおうち!」みたいなデザインもできるわけです。
また、計画段階から住民同士も知り合いになれるので、
都市特有の、「近所に誰が住んでいるのかわからない。。。」という
近所づきあいの希薄さはなくなります。
ただ、人付き合いが嫌い、なーんて人は不向きな建て方かもしれませんね。
さて、Oちゃんのおうちが①②③のどの方向へ進んでいくのか、
はたまた新たな④が出現する
のかは、これからのお楽しみ。
私もOちゃんの気持ちを見守りつつ、いろんな引出しを引っ張りだせるよう準備体操をしております。
なんだかおもしろいことが始まる予感、、ワクワクします。

それにしても、説明してくれたVANSの所長・木村よっちゃんの
フレンドリーさと頼もしさに、
「よっちゃんも立派にならはって~~。」と目頭を熱くしたしだいです。
木村センセイ、小島さん、どうもありがとうございました!
もしもコーポラにするなら、住棟はVANSが設計してくれた中に、
私がOちゃんの住戸を設計させてもらうということになります。
初めてのコラボになるのか否か?
違う時代の2人の同級生と同席し、なかなか楽しい経験になりました!

2012年02月26日    

“コーポラティブハウス説明会に行ってきました!” への2件のフィードバック

  1. そらまめ より:

    随分前の記事なので、もしかして続きがあるのかもしれませんが、、、。このブログだけ読ませていただいてコメントを書いています。

    本当に素晴らしいアイデアだと思います。進捗が知りたいです。実は、住居に関して本当に困っていることがあり、同じような境遇の方たちだけが住むマンションなどないのだろうか、、と常々思っておりました。船木さんの建築に関するお考えやデザインにいたく共感し、時々こちらのサイトを拝見しており、中古マンション全体のリノベなどして下さらないのかなと思っておりました。ぼんやり考えているだけだったのですが、今日こちらのサイトを拝見して、ああ!こんな住居があるのかと嬉しくなりました。

    困っていることとは、、、。柔軟剤アレルギーです。もともと、シックハウス症候群になり、新建材とタバコがダメ、でも香料は問題なかったのです(とはいえ人工的な香りは好きではなかったですが)。現在の中古マンションに引っ越してから、上下左右の柔軟剤が部屋に流れ込んできて、2-3ヶ月で咳喘息が悪化するようになりました。粘膜の痛みも出て辛いです。

    最近は「香害」という言葉も使われるようになりましたが、「香りの好き嫌い」と認識されることも多く、正しく理解されていません。強い香りも問題なのですが、実際は香料含む有害物質や毒性の強い揮発物、が大きな要因だと思われます。実際、成分分析を自力で行っている団体などがあり、そこで猛毒のイソシアネート(海外では禁止や規制対象)や、青酸ガスが検出されているそうです。今は症状が出ていない方でも、将来、なんらかの形で健康被害が懸念されると言われています。

    10年前くらいから、大手メーカーの合成洗剤、柔軟剤に「マイクロカプセル」が使用されるようにり、それに伴うPM2.5の増加や(カプセルが微小になりPM2.5となる。肺胞に蓄積すると肺疾患の原因になる)、カプセルに付着する前述の有害物質が、空気や海など、街中の空気中に飛散します。またカプセルに接着剤がついているので、一度ついたらなかなかとれないようにできており(柔軟剤を使った衣類のにおいは何度洗ってもなかなかとれないのはそのせい)、有害化学物質に接触する機会が一気に増加、体調不良になる方が続出しています。

    少し長くなりました。そういう理由で、化学物質がダメな人や、柔軟剤が辛い人などが一緒に暮らせるような集合住宅を切望しています。コーポラティブハウスはその可能性があると、少し希望が見えました。

    現在は、窓を締め切ってなんとか乗り切っていますが、人間らしい生活ができておらず、かといって引っ越しても、そこでも同じ目にあう可能性もあり、八方塞がりです。柔軟剤はもはや、どこにいってもうっすらにおうほど全国に拡散されていて(自然消滅せず蓄積されるので、濃度が濃くなる一方)、困っている人々は、住居選びに苦労します。近隣の柔軟剤臭が強かった場合、我慢するか、意図せず山の方へ逃げるしかありません。

    先に居住者が決まっていて、話し合いによってルールを決めていくというのは素晴らしいと思います。化学物質に悩む人たちを救うかもしれません。コーポラティブハウス、もっと一般的な住居になってくれたらいいなと思います。

    • 船木絵里子 より:

      そらまめさま、お返事が大変遅くなり申し訳ありません。。。
      HPを2020年末にリニューアルしてから、ブログのコメントいただいたお知らせが私に入っておらずに見落としておりました。すみませんでした。

      柔軟剤による被害、その後いかがお過ごしでしょうか?
      私もきつい香料は苦手ですし、原因は別ですが喘息などのアレルギー体質もありますので、健康被害で辛くお困りの気持ちがよく理解できるように思います。
      近隣からの流入で、自己防衛で対処できない化学物質なのが困りますね。

      コーポラティブハウスは関西ではこの記事に書いた設計事務所の(株)VANSさんが多く建設されてましたが、最近は手掛けておられるか分からないので、ご紹介する必要があれば仰ってくださいね。
      居住者募集から始まって、土地取得も自分たちでしたり、資金計画・設計もみんなで調整しながらなのでとても時間はかかるようですが、その準備期間の数年のあいだで関係が気付けるので、住み始めた時には既にみんなが互いを良く知っているというのは理想的だと思います。

      最近は、化学物質に苦しむ方たちが一緒に暮らす施設ができつつあると小耳に挟んだことはあるのですが、とても限定的な話なので、もっと化学物質や香料を抑えた家づくりや生活の仕方が一般的になってほしいですよね。
      何か役立つような情報を見たらお知らせさせていただきます。

      何よりもキツイ柔軟剤の製造が中止になり、もっと安全なもの、せめて害が出ないものに置き換わってくれるといいのですが。。。

      取り急ぎ、コメント返信がとてもとても遅くなってしまったお詫びまで…m(__)m

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