ここ数年、30~50代の方たちからご相談いただく話題で増えているのは「実家」に関することです。

「親が住んでいる実家がモノであふれていて、どこから手を付けていいのか分からない。」
「実家が古くて地震も心配だし、段差が多いし暑いし寒くて住みづらいんだけど、親はこのままでいいって言うんだよ。」
「片付けないと泊まる部屋もないんだけど、モノを捨てるのも片付けるのも嫌がるねん。」

そんな話を伺うたびに、いつも
「一刻も早く片付けて住みやすくしてあげよう!」
「親が転んで怪我する前に片付けよう!」
「要介護状態になる前に、先手打ってリフレッシュしよう!」
「せめて地震で亡くならないでいい状態にしてあげよう!」
「年取れば取るほど、心身ともに動きづらくなるから、なるべく早く健康に過ごせる家にしよう!」
って言います。

私の実家のマンションもリフォーム前までは本当に酷いありさまで、足の踏み場もなく、来客を呼ぶこともできず、地震が起これば両親ともにタンスに挟まれて死ぬしかないという状態でした。
(詳しいいきさつはブログの「緑橋のマンションリフォーム」をご覧ください。)

実家を一気に片付けてリフォームしたとき、すでに両親ともに77歳。
マンションとはいえ沢山の家具や荷物を整理し、捨てるものは処分し、残すものもいったん借家に移し、両親には工事期間中は兄の家に仮住まいしてもらいました。
年齢的に、体力や気力としては限界だったと思います。
長年の思い出のあるモノたちを仕分けして不要なものは捨てるという行為も、高齢の人には負担のかかることです。
 
本当はせめて70代前半にリフォームしてあげたらもっと楽だったと思います。
 
でも、モノを減らさないと危ない。
まずタンスやピアノなど重いものを減らさないといけない。
押入を占領している使わないものを処分しないと使うものを収納する場所がない。
足元に置いてあるものにつまずいて危ない。
そして、家の中にあるものの半分以上が要らないものだったりするのです。
 
 
できれば60代から70代前半のうちに、ぜひご実家を一度片付けてあげてください。
高齢になればなるほど片付けることがどんどん億劫に、面倒に、しんどくなっていきます。
実家を片付けると、親の顔が明るくなります。
モノを捨てることに抵抗するご高齢の方は多いです。
でもそれを整理して話し合いつつ、捨てるべきものを捨てられるのは娘や息子です。
そして片付けつつ、ご両親が死ぬまで安全に暮らせる家にすることを一度考えてみてください。
 
日本の介護保険は、いざ体が不自由になって要介護・要支援状態になってからでないと助けてくれません。
これはとてもおかしな話で、ケガや病気で不自由になる前に、予防として安全に暮らせる家に整えるべきなのです。
地震で倒れず、危ない階段を使わないで暮らせて、暑さ寒さが防げて、健康寿命を延ばす。
 
最後に、この話に関連した鉄拳さんのアニメーションを貼っておきます。
素晴らしいアニメーションです。
この中で最後に手摺を付けるシーンが出てきます。
でも、私は親が怪我をする前に手摺を付けたいと思います。
 
http://youtu.be/J5V-EZTFb9M
 

2017年07月15日    

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