業者さんの工事と並行して、私と父のDIYもいろいろスタートしました。
珪藻土塗りの左官工事とは別に、塗装工事も進めていきます。
まずは、北側の父の部屋の塗装です。
ここは15年ほど前のリフォーム時に、
両親が近所のリフォーム屋さんに頼んで、壁・天井を珪藻土塗りをしてもらった部屋です。
それまでは結露でビニールクロスが剥がれたり、
壁下地の木材が腐っていたりと、かなり状態は悪かったのですが、
クロスや悪くなった下地を撤去して珪藻土を塗ってもらったところ、
壁の結露はおさまって、かなり改善されました。
ですが、どうもこの珪藻土が、、、
そのリフォーム屋さんの作った「炭入り珪藻土」とかいう当時の新商品で、
両親は「結露対策にいいですよ」という言葉を信じてやってもらったのですが、
どうも仕上がりが汚い。
 

なぜか壁・天井・柱と、部位ごとに色が異なっており、
よく判らない黒い汚れやこすれた痕やシミがいたるところにあります。
これはリフォームした当時からそんな感じで、
両親も「もう少し綺麗になりませんか」と掛け合ったものの、
「どうにもなりません!」と逆切れされて終わったそうです。
まだ開発途中の商品を試された感じだったんでしょうね、、、。
で、今回はこの汚い仕上がりだった炭入り珪藻土の上に、
自分達で塗装をかけることにしました。
左官を上塗りするのは労力も大変ですし、材料費も多くかかります。
塗装にすれば遥かに楽ですし、よりローコストです。
エーゲ海の島々の白い壁も、
最初は漆喰を左官で塗りますが、
メンテナンス時には上から白ペンキを塗っているのです。
(実際に見てきたから間違いありません。)
ホームセンターで水性塗料を買えば安くて良かったんでしょうが、
私はどうもペンキのニオイが苦手ですし、
鼻炎などのアレルギー持ちです。
ですから、今回選んだ塗料は、リボス社の自然塗料デュブロン。
http://iskpark.com/lineup/
これは以前、Ms事務所時代に担当した現場で使って、
淡いオレンジの匂いがして、
ペンキ臭の苦手な施主にも喜んでもらった塗料だったし、私も現場が快適だった経験があります。
(塗料の溶剤に柑橘類を使用しているので、オレンジの匂いがするのです。)
真っ白なデュブロンに、ウラという顔料を好みに合わせて配合しつつ
ごくごく白に近い、淡いパステルカラーでの塗装になります。
このデュブロンとウラは、私の体質には合っていて快適でした。
オレンジ臭がダメという方もまれにおられるので、
アレルギー体質の方は、まずサンプルをどこかに塗ってみて試されることをオススメします。
ちなみに、グラバというリボス社のシーラーがあるのですが、
これは私は全くダメでした・・・。
グラバに関してはまた後日詳しく感想を述べますね。
で、早速、父と一緒に塗装です。
色は、今回ほかの部屋に塗る「佐野の名水」の色とあわせて配合を決めました。
デュブロンに対して、ウラの「天然褐色」という顔料を3%混ぜています。
本当は天井から塗っていくのですが、
今回はまずは腕試しに、簡単な壁から塗り始めました。


やはり左官よりはよっぽど簡単です。
このとき使ったのはコテバケという道具。
ホームセンターで売っています。
初心者でも簡単に塗れるのが特徴ですが、正直ちょっとお高い。
しかも、ハケになっているスポンジ部分は、基本的には一日で使い捨てなので、
毎日バンバン使うわけにはいきません。
で、翌日は天井をローラーで塗りました。
というか、父が塗ってくれました。

ローラーは安価で、手入れすれば何度も使えるのですが、
塗料がボタボタと落ちやすいのが難点。
塗料入れで少ししごきながら、塗り重ねていきます。
2回塗りすれば、だいたいムラなく仕上がりました。
ローラーは端の方までは塗れないので、
端はあらかじめハケで塗っておきます。
手順は壁と同じなのですが、やっぱり天井は壁の2倍ぐらいは大変です。
半日でも天井を塗ると、もうグッタリです。
良い運動になります。
塗ったあとの部屋全体。

壁・天井とも見ちがえるように綺麗になり、父もかなり満足の出来だった様子です。
北側なので白い壁にしてずいぶん明るくなりました。
下地が左官壁なので、単なる塗装だけの仕上がりよりは味わいがあります。
素人塗装で十分いい感じです♪
(つづく)

2011年12月22日    

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