「晴遊雨読のイエ」の配置計画のお話です。
こちらは子育て世代のご家族が暮らすおうちで、緑豊かな広いお庭を囲んでL型の住まいがゆったり建っています。
広々したリビングに図書コーナーや本棚があり、「晴れた日は庭やデッキで遊び、雨の日はおうちで本を読む」、そんなイメージのおうちです。
このL型の配置は、隣家とのお互いのプライバシーとの兼ね合いで必然的にこうなりました。
こちらのお宅は以前に建っていた中古住宅に暮らしておられましたが、数年前に隣のすぐ横に住宅が建ち、お隣の窓からこちらの庭や住まいがよく見えるようになってしまいました。
住まい手さんファミリーはこちらの広いお庭やデッキを気に入って暮らしておられたので、建て替え後は「周りからの視線が気にならない庭やおうちにしてほしい」というご希望でした。
視線が気になる東側には小窓しかない閉じたプランにして、南側の庭をLDと縁側でL型に囲んで、テラス窓で内と外を開放的につなげつつ、プライバシーに配慮した庭とデッキにしました。
1階の寝室をツイタテにしたようなプランです。
建て替え前は東側半分の敷地でしたが、西側の空き地もあわせ広い敷地にして、庭でのびのびと遊べるおうちになりました。
敷地が広がった分、東の隣家とは十分に距離をとって、さらに1階寝室を平屋にすることによって隣家が暗くならないようにも配慮しています。
敷地には元からモミジやクスノキなどたくさんの樹木が植わっていて、それぞれが窓から見える計画にしつつ、必要に応じてサルスベリなど高木の移植もしてもらいました。
お隣さんの窓からもこちらのモミジなど緑は見えて、でも互いのプライバシーは守られるように、植栽がいいあんばいに緩衝帯になってくれています。
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