(その1)玄関 http://tuki-note.com/wp/post-0-148
(その2)LDK http://tuki-note.com/wp/post-0-147
(その3)浴室・洗面 http://tuki-note.com/wp/post-0-146
から続いて、左京の建売リフォームのビフォーアフター解説です!

浴室横のトイレは以前はドアでした。
ドアは狭いトイレを余計に狭くしており、くつずりの不要な段差もありました。
Tさんは60代を向かえるご夫婦ですので、極力ドアは引戸に変えて、段差はなくした方が望ましいです。
 
そして、トイレのアフターがこちら↓↓


引戸を洗面側にスッキリ引き込めるようにしています。
また、トイレを使っているかどうかすぐ分かるように、欄間ガラスも入れています。
この欄間ガラスは狭い空間を広く感じさせる効果もあります。

同じく狭いトイレを少しでも広く感じるように、壁の一部を凹ましてニッチ(飾り棚)をつくっています。
ここは、飾るものが映えるように、あえて白く塗り回しています。
ニッチの横の収納も目立たないように、白くペンキ塗り。
壁の厚みの中で、トイレットペーパーや洗剤などが並べられるように、薄いさりげない収納をつくりました。

トイレの床は、洗面と同じくコルクタイルの特殊樹脂ワックス塗装です。
元は洗面もトイレもビニール床タイルで、Tさんは「掃除しやすいのでビニールでいい」とおっしゃっていたのを、船木は「それだけは絶対にやめましょう。」と、ここはカタクナに、「コルクタイルかサーモタイルかで!」と押し通させていただきました。
結果的に気に入っていただいたのでよかったです。
家は裸足で歩いても気持ちいいのが一番です。
住宅に大切なのは「見た目の視覚」だけでなく、触覚・嗅覚など、五感に気持ちいいことが大切です。
特に肌が直接触れる、床やテーブルといったところの素材を何にするのかというのは、大袈裟ですが私は「生きる感性」に関わると思っています。
今は、「木に見えるビニール」「石に見えるプラスチック」といったニセモノの化学製品があふれすぎています。
プラスチックならプラスチックらしくしておけばいいのです。
ビニール床シートのペタペタした肌触りほど、人間の感性を阻害するものはありません。
視覚だけでなく、触覚・嗅覚を大切にした家というのは、自然と本物の素材を使うことにつながります。
最後は、1階の和室について。
ここはTさんの奥さんの寝室も兼ねています。
将来的にはご夫婦が高齢になって階段で2階にあがるのが面倒になったら、1階で生活の全てが成り立つ、ということも想定しています。
その和室のビフォー↓

 
和室はとにかく問題は収納でした。
玄関やLDKの収納が足りていなかったために、押入をいろんなストックが占領してしまい、
奥さんの布団や洋服をしまうスペースがなくなっていました。
また、床の間がむだなスペースになってしまい、LDKやデッキとのつながりも悪いプランでした。
ただ、全面的に改修するには、費用的にも構造的にも負担が大きかったため、できる範囲での部分的な改修を心掛けました。
その和室のアフターがこちら↓↓

まずは使われていなかった縁側を有効に使い和室を広く見せるために、
縁側と和室の間にあった障子を、縁側のサッシ側に内障子として移動しています。
そして縁側のデットスペースに新たに物入を追加しています。
元の床の間はリビング側のPCコーナーに造り替えて、和室側には杉板の壁をつくり、同じく杉板の引戸をつけて、リビングと行き来ができるようにしています。

以前の古めかしい襖の出入り口は、既存の障子のデザインにマッチするワーロン障子に変えました。
玄関側から見るとこうなります。


少し上品になって収納するべき物も納まりましたので、お正月など和室で過ごしたい時には座敷として使えるようになりました。
今回は2階は構造補強工事と少しの造作工事だけにとどめ、1階を極力全面改修し、1階は構造・断熱・バリアフリー・素材・デザイン・使いやすさなどのプランと、全てにおいて手を入れています。
1件まるごと100%リフォームできれば越したことはありませんが、予算を際限なく使うこともできません。
決まった予算の中でリフォームを行うには、どこで家族が長く過ごすかを考え、また年齢とともに1階での暮らしが中心になるということを見据えて、優先順位を決めていきます。
構造や断熱など、最低限の住宅の性能は底上げさせつつ、暮らしを読み取って生活スタイルにあわせ、バランスよく、かつ要所を重点的に、リフォームしていく必要があるのです。

2013年09月02日    

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