鉄骨造3階建てのテラスハウスのリフォームです。
ご夫婦と娘さんの住まいで、キッチン・洗面・浴室を重点的に改修し、その他の部屋も珪藻土や無垢板など可能な限り自然素材を使って改装しています。
また、冬場の底冷えを改善するため床断熱の補強・サッシのペアガラス化もしています。
鉄骨造ながら、シロアリによる蟻害や結露による腐朽で、1階の木部・鉄部が全体的に傷んでいたため、1階床や壁の木下地のやり変え、床下の防蟻処理や鉄骨の錆止め・補強、防水・防湿対策など、耐久性リフォームも施しています。
3階屋根からの雨漏りの水分が1階天井まで及んでいるところもあり、雨漏りの処置もしています。
リフォームは表面だけの模様替えや設備の更新だけでなく、構造・断熱・結露・蟻害といった、内部の改修も非常に重要です。
鉄骨造でも油断することなく、構造や耐久性の調査を念入りにしつつ改修する必要があります。

築31年の住宅リフォーム
大阪市福島区
鉄骨造3階建てのテラスハウス
延べ面積 90.72 m2 (27.44坪)
 
設計:MOK-msd/三澤文子+暮らしの設計ツキノオト/船木絵里子
施工:羽根建築工房
 

玄関-AFTER
改修後の玄関。扉を木製に変え、ポーチの段差をスロープに変えて自転車が置けるようになりました。

 
 

ポーチ-AFTER
改修後キッチンから玄関とトイレを望む。

 
 

ポーチ-AFTER
玄関との間仕切は光が漏れるよう乳白のポリカを使用。トイレ引戸の上にも明りが見えるガラス小窓を組込み。

 
 

階段-AFTER
玄関前から階段・キッチンを望む。中央の柱はクリの八角柱をアクセントに。床は赤松板、天井はペンキ塗りです。

 
 

キッチン-AFTER
改修後キッチン。正面も右も全て収納です。シンク下はゴミ箱を置けるようにあえて空間にしています。

 
 

リビング-AFTER
キッチンからリビングダイニングを望む。手前左は作業と軽食用のカウンター。その奥は家電置場とストックの収納。

 
 

ダイニング-AFTER
ダイニングからキッチンを望む。正面引戸の上には神棚を造り付け。その下の戸を引けば洗面へとつながります。

 
 

洗面-AFTER
改修後洗面。向きを変えて大型洗濯機も置けるようにしました。洗面台も奥行は浅く幅広のものに。

 
 

浴室-AFTER
改修後浴室。1216のハーフユニットバスで防水性を高め、壁・天井はタイル・桧・サワラ板張りで快適に。

 
 

BEFORE-1.玄関
改修前玄関。両脇に隣戸が接しているコの字型のテラスハウスです。ポーチの段差が生活のネックでした。

 
 

BEFORE-2.キッチン
改修前キッチン。シンク周りのアイレベルに収納が足りていないことが分かります。

 
 

BEFORE-3.キッチン
改修前キッチン。オーブントースターなど家電製品の置場に苦労されていました。

 
 

BEFORE-4.キッチン
改修前キッチン。正面の扉を開けると洗面です。欄間に棚をつくって物を置くなど、収納に苦心されています。

 
 

BEFORE-5.洗面
改修前の洗面脱衣室。横幅が狭いので、使える洗濯機が限られていました。

 
 

BEFORE-6.浴室
改修前の浴室。浴槽も狭く、冬の寒さが気にかかります。

 
 

工事中1.
内装解体中の柱。構造は鉄骨造ですが、1階の間仕切や下地の木材は見事に白蟻に食べられてボロボロでした。

 
 

工事中2.
解体中の浴室。壁下地の鉄骨が結露と浴室からの漏水でボロボロでした。鉄骨柱も足元は錆びて劣化していました。

 
 

工事中3.
工事中の壁下地。白蟻に食べられた木下地は残らず撤去して組み直し、隣家からの漏水にも防水処理で対応。