高齢の両親と暮らす自邸で、木と自然素材があふれる本物の「木のいえ」リノベーションです。
 
マンションリフォームでは一般的に水廻り改修で500万円、その他の間取り・内装改修でさらに500万円ほどかかります。
今回は総予算600万円で間取り・内装・温熱環境・バリアフリーの改修を重点的にしています。
 
築35年のマンションで、LDKに全く光が入らない間取りだったので、真ん中の押入や壁を撤去し引分けの障子で仕切ることで、LDKが開放的に明るくなりました。
収納はリビングの奥に広い納戸としてまとめて、納戸の建具をあけると北の洋室へ風が通るように壁を抜いています。
 
サッシに内窓をつけて2重サッシとし、床は断熱材と床暖房を入れています。
隙間風がなくなり冷暖房の保温性も増しました。
 
予算を抑えるために珪藻土塗りやペンキ塗りなどは、住まい手がDIYで行っています。

マンションリフォーム
所在地/大阪市城東区
構造/鉄筋コンクリート造(RC)
 
延床面積 /66.39 m2 (20.08坪)
[うち施工面積/63.25 m2 (19.13坪)]
 
設計/暮らしの設計ツキノオト/船木絵里子
 
建築工事/羽根建築工房
電気工事/呉山電気
家具工事/oguma
サッシ工事/山下硝子建材
建具・畳工事/小池商店
塗装・左官・雑工事/DIY

 

→緑橋のマンションリフォームのブログ記事はこちら
 

ダイニングから和室・座敷を望む。
引き分けの障子を開放しておくと、LDKと一体になり、明るく広く感じます。
テーブルは栗、飾り棚はタモ、柱は杉、床はクルミと、いろんな木のある暮らしを楽しんでいます。

 
 

引き分け障子を閉めたところ。
和紙調ワーロンを通し、柔らかな光が差します。
落ち着いた雰囲気になり厳寒時にも便利です。
開けたり閉めたり篭ったり、いろんな使い方が可能です。

 
 

座敷・和室は私の寝室も兼ねます。
縁なしの薄畳の回りは足触りのいい杉板張りに。
奥の小上りはベンチやベッドにもなり、寝具収納・本棚にもなります。

 
 

奥に机を置いて、小上がりに腰掛けるワークスペースに。
 襖は改修前のものを転用。
ローコストなだけでなく古家具とあわせ、あたたかい落ち着いた印象になります。

 
 

障子を閉めれば落ち着いた空間に。上部は天袋収納。

 
 

バルコニーにつながる明るい和室は母の寝室です。改修前にあった押入を撤去し、ダイニングに光と風が入るようにしました。

 
 

リビングの中に設けた納戸。仕切りの高さを1.8mと抑えることで天井が一体でつながり、リビングが広く開放的に感じます。
仕上げは木と珪藻土と自然塗料など安心なものばかりです。

 
 

納戸は2方向から出入り可能です。この障子も改修前の再利用です。

 
 

テレビ台の建具には籐を張り、オーディオのリモコンもきくようにしています。

 
 

玄関からリビングを望む。廊下の引き込み戸を開けておけば狭い玄関も広く感じます。

 
 

以前の玄関が狭すぎたので、玄関正面の押入をつぶしホールにしました。
ホール正面に飾り棚兼スリッパ入れを設けています。

 
 

普段は開け放している引込戸を引くと、来客からリビングが見えず、冷暖房の効率も上がります。この格子戸も改修前の転用です。

 
 

玄関と洗面室。湿気を抑えるために壁・天井とも珪藻土の厚塗りです。
床はサーモタイルにして少々濡れても問題ないようにしました。
普段は目隠しにカーテンをつるして使っています。

 
 

父の部屋。ベッドの奥にクッション付の背もたれ収納を造り付けており、昼はソファとして使い、夜はベッドを手前に引き出して休みます。
クッションの蓋をあけると収納になっています。