共働きのご夫婦と2人のお子さんが暮らすおうちです。
 
仕事に家事に育児にと忙しい奥さんとプランを練り、動きやすい家事動線とたくさんの収納を計画しています。
 
来客を迎える表玄関と、家族だけが出入りする裏動線の家族玄関があり、隣の納戸(ウォークインクローゼット)やパントリーもあわせ、たっぷりと物が収納できます。
玄関脇のキッチンは家の中心にあり、キッチンに立てば家全体の様子がわかります。
 
ダイニングの周りにワークコーナーやスタディコーナーがあり、ここで奥さんはお仕事や家事をしながら、お子さんの宿題も見られる便利なカウンターです。
 
物干し場として使えるサンルームを設け、天気に関わらず洗濯物を干したまま外出しやすくしています。
脱衣室とサンルームも行き来しやすく、乾いた洗濯物は畳コーナーでたたみ収納します。
 
家や庭でお子さんがのびのびと遊び回り動けるように、随所にハシゴやキャットウォークやロフトなど、いろんな遊べる仕掛けを作っています。
 
2階にはご主人がテレワークできる図書コーナーを設け、荷物をいれる納戸を寝室にも設けています。
 
子供室は当分は仕切らずに広く使えるようにしていますが、将来的に仕切りやすく、鴨居にレールをいれて引戸で個室が分けられるようにしました。
 
角地に立つ敷地で、周辺からよく見える建物なので、板塀や植栽で目隠ししつつ、あえて閉じすぎないことで防犯しています。

新築住宅
所在地/大阪府池田市
構造/木造2階建て
 
延床面積 /132.47㎡ (40.07坪) 
 
設計/暮らしの設計ツキノオト/船木絵里子
構造サポート/ワークショップ/安江一平
 
建築/(株)中野工務店
キッチン・家具/oguma
造園/グリーンスペース

 

→姫室の家のブログ記事はこちら
 


 
 

北側外観。カーポートの屋根をキャンチで持ち出しています。道路側の窓には防犯と目隠しを兼ねて格子を取り付け。

 
 

西側外観。目立つ角地なので格子と板塀で防犯と目隠しをデザインしています。

 
 

南西外観。樹木でゆるやかに目隠ししています。現在はもっと繁ってきています。

 
 

南側外観。日当りのよい南側。サンルームとデッキの上は光を通すポリカ屋根を掛けています。

 
 

春の庭。季節ごとに咲く花やいろんな表情の樹木を植えていただきました。

 
 

表玄関からポーチを見る。ポーチは板塀と格子戸で囲み、外からは見えないようにしているため、濡れた傘や外で使うおもちゃや道具を置くなど便利に使えます。

 
 

玄関の土間にはお子さんたちと一緒に埋め込んだビー玉が。猫も入ってきて足跡をつけていった記念写真です。

 
 

表玄関から家族玄関を見る。のれんの奥の家族玄関と納戸には、靴や雨具やかばんなどたくさんの物が納まっています。

 
 

リビングからキッチン・畳コーナーを見る。キッチンの左側に来客用の玄関、右奥に家族玄関や納戸があります。畳コーナーは一段高い小上りになっています。小さなお子さんが触っても大丈夫なように、襖には耐久性の高い柿渋紙を貼っています。

 
 

ダイニング周りのワークコーナーとスタディコーナー。玄関からの入口は、住まい手さんと一緒に探しに行った古建具を入れています。

 
 

キッチンからワークコーナーを望む。キッチン横すぐにダイニングや作業カウンターがある便利なレイアウトです。

 
 

キッチンやカップボードはogumaの製作。足元には引出とワゴンとワイヤーラックを組み込んでいる。正面はポイントにモザイクタイル貼りです。

 
 

キッチンから畳コーナーを望む。手元がリビングから丸見えにならないよう立上りカウンターをつけ、立上り下のアイアンバーに小物を引っ掛けられるようにしています。シンク下のオープンスペースはゴミ箱置場に。その左横には食洗機、さらに横にはフライパンや鍋を入れるオープンな引出しを入れています。コンロ横にも調理道具を掛けるバーを付けるなど、奥さんのご要望でさまざまな便利な工夫をつくしています。

 
 

ダイニング横のスタディコーナー。お子さんが小さい間はここが勉強の場所になります。

 
 

ダイニングからリビング・サンルーム・デッキや庭を見る。

 
 

洗面所の入口と本棚と畳コーナーのハシゴ。アールをつけた洗面入口の脇には電話台も設けています。

 
 

脱衣室はあえて洗面とは別の部屋にして、来客には見えないスペースにしています。着替えをしまえる収納をたくさん取り、洗濯機の横には下洗いのためのSKシンクもあります。

 
 

南側の明るい浴室は、ハーフユニットバスの上に腰までパネルを貼り、腰から上にはヒノキの板を張っています。雨の日の洗濯物干しのために乾燥機もあります。窓には可動ルーバーの面格子を付け、目隠しをしたり光や風を通したり防犯したり、目的に合わせコントロールできるようにしています。

 
 

畳コーナーからサンルームと吹抜けを見る。この吹抜けがあるため1階の奥の方まで光が届きます。畳コーナーとサンルームの間に断熱の引き込みサッシと目隠しの障子があり、春秋には両方を開け放すとサンルームまで一体に広く使えます。真夏には手前の引込サッシを閉めて断熱し、真冬には庭側のサッシを閉めて温室として使います。

 
 

吹抜けのキャットウォークから押入の天板を渡ってハシゴを使って1階に降りるお兄ちゃん。転落防止対策も考えましたが、こちらのお子さんは何も対策しないまま、おうちをアスレチックとして遊びこなしています。

 
 

キャットウォークから主寝室を見る。ここは窓拭きに使ったり布団を干したり、実用も兼ねたお子さんの遊び場の渡り廊下です。

 
 

プレイルームからロフト(2)を見上げる。丸窓をアクセントに。主寝室の奥には納戸の入口も見えます。

 
 

プレイルームから子供室(2)を見る。子供室にはハシゴやボルダリングの壁が。しばらくは2階は仕切らず広々と遊べるスペースですが、将来的に引戸が入れられる吊レールが仕込んであります。プレイルームの腰壁にはチョークペイントを塗った落書きできる壁もあります。

 
 

キャットウォークから図書コーナー・ロフト(1)を見る。図書コーナーはご主人の仕事スペース兼お子さんの読書コーナーです。

 
 

2階トイレと手洗い器。トイレはコンパクトに箱のような形に。子供さんは図書コーナーの本棚をのぼりトイレの天板に上がって、ここからロフトに乗り移るなんてこともあるそうです。手洗いカウンター前の丸い穴もアクセントです。

 
 

丸い穴から図書コーナーを見る。

 
 

ロフト(2)から見渡す。斜めのロフト(1)は船首のような印象。南のハイサイド窓からも光が入り、天井上にたまった熱気を排出する窓にもなります。